2016年1月4日「行政書士法人エベレスト」設立
2016年1月4日、名古屋法務局にて「行政書士法人エベレスト」の設立登記申請が受理され、晴れて「行政書士事務所エベレスト」の法人化を果たすことができました。2014年7月1日の独立開業から1年半になります。
「行政書士法人」とは
行政書士事務所を「法人化」した理由をご紹介する前に、「行政書士法人」について簡単に説明したいと思います。
行政書士法人の手引き
←行政書士の個人事務所を「行政書士法人」に変更する際のバイブルです。日本行政書士連合会が下記URLにて公開しており、法人化する際にはこちらを熟読して手続きを行う必要があります。
<参考URL>
https://www.gyosei.or.jp/registration/list/guide.html
「行政書士法人」のメリット・デメリット
日本行政書士会連合会の広報資料によりますと、平成25年度当初における行政書士法人の数は、全国で250社弱だそうです。行政書士登録者数が約43,000名であることと比べると、全体の約0.5%とまだまだ「行政書士法人」は数えられるほどしかないことが伺えます。
【20190802加筆】
2019年6月末日現在ですと、行政書士登録者数は4万8488名、行政書士法人数は523社になったそうです。行政書士登録者数に占める割合は「1.07%」ととなり、6年間で2倍以上となりました。なお、今後「一人法人化」が実現して施行されれば、急増する見通しです。
「行政書士法人」にすることのメリット(利点)
⑷決算期(事業年度)を自由に設定できる
→株式会社と同様、自由に決算期を設定することが可能です。個人事業主は、毎年1月~12月末までの事業収入について、「確定申告時期」に申告しなければならず、この時期に繁忙期を迎える方の負担は大きいです。これは一般的な法人化のメリットと同じですね。
「行政書士法人」にすることのデメリット(欠点)
行政書士事務所エベレストが「法人化」を選択した3つの理由
さて、ここからが本題の「行政書士事務所エベレスト」が「法人化」した理由ですが、下記の3点です。ご参考になれば幸いです。
法人化の理由①お客様満足の最高峰の追求(永続性の確保)
行政書士業務は短い業務処理時間のものでも、1週間程度、相続手続きや土地利用業務では、半年以上案件処理に時間を費やすことがあります。もちろん、受託してから最後の納品の時まで、同一の担当者が責任をもって担当させていただきますが、人間である以上、いつ何が起こるかはわかりません。
このような「不測の事態」(急死や天災による事故など)が生じた場合に、例えそれがやむを得ない事由であったとしても、ご依頼をくださっているお客様にご迷惑をかけてしまっては、プロとして失格ではないか、と考えています。
行政書士事務所(個人事務所)では委任契約関係が消滅してしまうため、自分たちでがんばって申請をするか、他の行政書士と再度委任契約を結ばなくてはなりませんが、「行政書士法人」であれば、もう一人の行政書士がそのまま業務を引き継ぐことができるのです。また、例えば、新規で取得した建設業許可等の「5年後の更新許可申請」時であっても、個人事務所よりも行政書士法人の方が「5年後の生存率」が高く、存続している可能性が高く、お客様と長い取引が見込めるという利点があります。
このように、「お客様に安心頂くため」というのが1つ目の理由です。
法人化の理由②お客様満足の最高峰の追求(支店設置→利便性向上)
前述の通り、行政書士の「個人事務所」では、常勤性が必要であることから、「1人1事務所」という決まりがあり、個人の行政書士が行政書士事務所を2か所設けることができません。一方で、遠方からのお客様のご要望にお応えするケースでは、「遠くまで事務所に訪問しないといけないのは大変」「来てもらえるのはありがたいけど、交通費実費がかかってしまう」というご不満は少なからずあり、「できれば近いところに事務所があったほうが安心できる」というお客様が多いのが現状です。
これらのご不満を解決すべく、行政書士法人エベレストでは、複数支店設置ができ、広範囲のお客様の対応が可能なように「法人化」を選択したのです。将来的には、少なくとも3大都市圏にはそれぞれ1か所ずつ事務所があるなど、アクセスが格段に良くなるかもしれません。今後の行政書士法人エベレストにご期待ください。これが「法人化」を選択した2つめの理由となります。
法人化の理由③お客様満足の最高峰の追求(優秀人材募集→品質確保)
今回の行政書士事務所の「法人化」で一番の決定要因でもあるのが、こちらの3つ目の理由「優秀な人材が採用しやすいという採用面のメリット」になります。
行政書士法人エベレストでは、お客様満足の追求のため、「専門性の高さ」かつ「スピード対応」、すなわち我々の専門的なサービス提供が「高品質」であることを第一に目指しています。そのためには、「優秀な人材の確保」が必要不可欠と考えています。
このような人材の確保という観点からも、個人事務所より会社組織である「法人」に優秀な人材が集まりやすい傾向があると考え、法人化の選択をいたしました。
現に行政書士法人化して以後、司法書士法人、税理士法人、社会保険労務士法人、公認会計士事務所が集まり、「エベレストグループ」が形成されています。「個人事務所」のままでいたら、ここまでの仲間集めはできなかったでしょう。行政書士事務所(個人事務所)の行政書士法人化による信用や採用面での有利性があったからではないでしょうか。
全ては「行動指針」である「お客様満足の最高峰を目指す」ため!
最後にまとめとなりますが、行政書士法人エベレストが法人化を選んだ理由は、コストがどうとか、そういうレベルの小さい話ではありませんでした。すべては「お客様のためになるかどうか」、この観点だけをもって考察した結果です(創業当初から法人化以外の選択肢はありませんでした)。これからも、法人化した『行政書士法人エベレスト』をよろしくお願いいたします!
(代表社員 野村 篤司)